アプリで読む
ダウンロード

コンサートで振動 隣接の古跡に被害か 文化資産審議会、対策求める/台湾

2024/12/31 19:23
松山たばこ工場の煙突(資料、松山文創園区提供)
松山たばこ工場の煙突(資料、松山文創園区提供)

(台北中央社)台北市の台北ドームで21日から断続的に開催されている人気歌手、アーメイ(張恵妹)さんのコンサートで発生した振動により、隣接する市定古跡の松山たばこ工場で、以前からあった亀裂が広がったり、外壁や床タイルの一部がはがれたりするなどの被害が出た可能性があることが分かった。30日に開かれた市文化資産審議会では、関係各所などに対策を求める声が上がった。

アーメイさんのコンサートを巡っては、同市内の台北アリーナでの開催時に、アップテンポな曲で観客が飛び跳ねた影響により、周辺で振動が確認されるトラブルが発生。2023年末に開業した台北ドームでは同様の問題は起きないとされていたが、21日からのコンサートでは周辺住民から複数の苦情が市などに寄せられた。

審議会で詹添全委員は、コンサート中にたばこ工場を訪れたところ揺れを感じ、古跡の被害を確認したと強調。緊急かつ重大な問題だと語った。また他の委員らも振動が古跡に有害な影響を与えるとの認識で一致。台北市政府や関係各所に対し、文化資産が受ける影響への懸念を表明することを決めた。

松山たばこ工場を維持管理する松山文創園区は、観客が飛び跳ねたことで起きた振動による損傷は見つかっていないとしながらも、引き続きドームの影響を注視するとした。

アーメイさんのコンサートは31日夜にも行われる。

(陳昱婷/編集:齊藤啓介)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
27