(台北中央社)在台香港人らでつくる団体、香港辺城青年などが1日に台北市内で行った中国による香港の民主主義や自由、人権の侵害などに抗議する集会で、中国人2人がのぼりを勝手に外したり、挑発したりして妨害するトラブルが起きた。主催者側は2日、暴力行為を非難するとした上で、自由と民主主義のために声を上げ続けるとする声明を発表した。
主催者側によれば、集会開始前に中国人の男女2人が現れ、「光復香港」と書かれたのぼりを投げ捨て、「今日は中国国慶節だ。のぼりを立てることは許さない」、「台湾も香港も中国の一部だ」などと騒いだという。
台湾では、中国人が台湾に滞在する際は台湾の尊厳を傷つけたり、台湾をおとしめたりする言動をしてはならないと定められている。
内政部(内務省)移民署は3日、中国人2人を調査したところ、親族訪問を理由に訪台していたが、実際には親族は台湾にいなかったと説明。2人の出入境許可証を取り消した上で退去強制を命じたとした。
集会主催者の1人、赴湯さんは中央社の取材に、香港の言論の自由に起きた弾圧と縮小が、台湾でも起きることを懸念しているとし、異なる政治スタンスの声は受け入れるが、他人の物を壊したり、意図的な衝突や暴力行為を許すことはできないと語った。
香港辺城青年の馮詔天秘書長は、中国人の男女の行為を法的手段で追及すると語った。