(宜蘭中央社)北東部・宜蘭県の漁師の男性が21日、操業時に希少な貝とされるリュウグウオキナエビスを生きた状態で捕まえた。リュウグウオキナエビスはその後、12万台湾元(約54万2300円)で売却されたが、購入者が放流を望んでいたため、24日未明に海に返された。
男性によると、リュウグウオキナエビスは宜蘭沖に浮かぶ亀山島から船で約1時間の地点で捕まえた。直径約20センチ、高さ約15センチで、これまで見たものよりも大きかったという。
男性がインターネット上で購入希望者を募ると、台湾博物館(台北市)はフェイスブックを通じて生態系保護などの観点から海に返すことを呼びかけたが、男性は漁には燃料代がかかり、リュウグウオキナエビスは保護が必要な生き物ではないなどと主張し、6万元(約27万円)以上での売却を望んでいた。
男性によれば、購入希望者は6組現れた。中には16万元(約72万1300円)での購入を申し出た人もいたが、最終的に12万元の価格を提示した人に売却したという。
男性は24日、船員がリュウグウオキナエビスを放流する様子を映した動画を公開。同日未明に捕まえた場所の近くで海に返したと説明した。