(台北中央社)定例防空演習「万安47号」2日目の23日、台北市や新北市など北部7県市での演習が実施された。開始時刻の午後1時半にサイレンが鳴り響くと、走行中の車両は路肩に停車し、屋外にいた通行人は警察官などの指示に従って屋内に避難した。また演習実施地域にある携帯電話には、ミサイルやロケットによる攻撃があるとして避難を呼びかけるアラートが配信された。
「万安」は年に1度行われる防空演習。今年は22日から25日までの4日間で、全国を4地域に分けて実施されている。各日午後1時半から30分間、防空警報が発令され、対象地域全体で車両の停止や通行人の屋内避難が求められるほか、各県市で1~2箇所設定される指定の地域では、防空避難施設への避難訓練が行われる。
各都市のメトロ(MRT)や鉄道、高速鉄道は演習時間帯も運行が続けられるが駅からは出られない。路線バスは演習開始とともにバス停や路肩に停車し、乗客は下車して避難指示に従う必要がある。23日の演習では、台北メトロ文湖線で六張犁駅を通過させる措置が取られた。
演習中、指示に従わなかった場合は3万台湾元(約15万円)以上15万元(約75万円)以下の過料が科される。台北市政府警察局は23日午後の時点で、同日の演習で摘発された違反者はいないとしている。
24日には東部・花蓮県、台東県、離島・金門県、連江県、澎湖県で、25日には南部・台南市、高雄市、屏東県で行われる。