(台北中央社)台北市信義区のベジタリアン料理店「宝林茶室」で3月に起きた食中毒で、衛生福利部(保健省)疾病管制署の曽淑慧(そうしゅくけい)報道官は11日、台北市内の病院に入院していた46歳の女性1人が同日午後に死亡したと明らかにした。同店の食中毒による死者は6人となり、重症患者はすでに退院した1人を除いて全員が死亡した。
食中毒症状は3月18日から同24日に同店で食事をした人に発生。同署の統計によると、集計を締め切った4月26日までに35人の症例が報告された。このうち、死亡した6人全員を含む33人から、強い毒性を持ち肝臓や脳などに影響を与えるボンクレキン酸が検出された。
台北市衛生局によれば、亡くなった女性は入院後に肝臓の移植手術を受けた。一時は集中治療室から一般病棟に移ったものの、容体が悪化し10日に再度、集中治療室に入っていたという。