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作家・斉邦媛さんが死去 100歳 史文化相、哀悼の意伝える/台湾

2024/03/30 13:18
作家で翻訳家の斉邦媛さん(手前、2010年撮影)
作家で翻訳家の斉邦媛さん(手前、2010年撮影)

(台北中央社)中国の内戦や抗日戦争、台湾への移住など激動の時代を生き抜いた自身の生涯を記した「巨流河」などの文学作品で知られる作家で翻訳家の斉邦媛さんが28日に亡くなったことが分かった。100歳。史哲(してつ)文化部長(文化相)は30日、文化部(文化省)の報道資料を通じ、哀悼の意を示した。

斉さんは1924年に遼寧省鉄嶺で生まれ、武漢大学を卒業。47年に台湾へ移住した。米国やドイツの大学で教壇に立ったことがある他、台湾文学作品の英訳を手掛けた。2009年に出版された25万字に及ぶ「巨流河」は4年かけて執筆し、日本語にも翻訳された。

09年には台湾の価値観の手本となる個人や団体を表彰する「総統文化賞」、14年には台湾の文化界で最高栄誉とされる「行政院(内閣)文化賞」などをそれぞれ受賞。文化部は、台湾文芸評論の推進と翻訳の先駆者で、台湾文学史に大きな影響をもたらしたとたたえた。

(邱祖胤/編集:齊藤啓介)

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