(台南中央社)南部・台南市で日本統治時代に百貨店として建てられた建物の修復工事が進められている。老朽化が目立っていた外壁が修繕された他、当時の店名「五福商店」の文字も復元され、往年の姿がよみがえった。
修復を進める団体によれば、五福商店は1914(大正3)年に開業。今回修復された建物は移転先のビルとして28~30(昭和3~5)年にかけて建設されたという。
建物は後に外部に貸し出され、店舗として使用された。その際、改築も行われた。所有者は2016年に一度は建物の売却を考えたものの、話し合いの末、修復して保存することを決めた。修復工事は2018年に始まった。
同市の黄偉哲(こういてつ)市長は27日、自身のフェイスブックを更新。同建物の修復工事は、文化部(文化省)や市の補助金も活用して行われたと説明した。