(台中中央社)中部・台中市の市立育英中学校で5日、群馬県前橋市の私立共愛学園小学校と給食を介した交流が行われた。事前に両校の栄養士が考案した献立が交換され、当日は互いの献立で給食が作られた。また両校の児童や生徒がビデオ形式でつながれ、給食を一緒に味わったり、感想を言い合ったりした。
学校給食の改善などに取り組む非営利団体、大享食育協会(台北市)の主催。育英中でこの日提供されたのは、日本の栗を使った栗ご飯やカジキのみそマヨネーズ焼き、豚汁など。生徒らは、あっさりとした味わいでおいしいなどの感想を口にした。また共愛学園小の栄養士に対し「日本では給食に刺し身はよく出ますか」と質問する生徒も見られた。
同校の周鳳珠校長は、この機会を通じて台湾の生徒が、日本の食事マナーや食べ物を粗末にしない心などを学んでくれればと語った。
共愛学園小では、台湾では昔ながらの味とされるキャベツの炊き込みご飯や酢豚、台湾産バナナなどが提供された。
台湾と日本で交換した献立による給食の提供は、12月中に北部・新北市の小学校と福井県の特別支援学校、台中市の小学校と茨城県の義務教育学校でも行われる予定。10月には活動の一環として、台湾の栄養士など13人が日本の学校や給食センターなどを見学に訪れた。