(サンフランシスコ中央社)アジア太平洋経済協力会議(APEC)の開催に合わせ、開催地の米サンフランシスコ市内には台湾をPRするラッピングを施したバスが登場した。駐サンフランシスコ台北経済文化弁事処(領事館に相当)が企画した。同処は現地の人々に台湾に対する印象をより深めてもらえればとしている。
バス30台に広告を施した。台北のランドマークとして知られる超高層ビル「台北101」の写真に加え、情報通信やバイオテクノロジー、医療、再生可能エネルギーなど、台湾が強みとする産業を表現するイラストがあしらわれている。さらに「A better Taiwan for a better world」(より良い世界のためのより良い台湾)の標語なども盛り込まれた。同処の関係者によれば、この標語は蔡英文(さいえいぶん)総統が国慶日(中華民国の国家の日)の10月10日に行った演説に呼応して作られたという。
同処はこの他、現地のラジオ局でCMを放送。15秒のCMが週に20回、1カ月間にわたって流される予定。同処の関係者は、主な聴取者は国際ニュースへの関心が高いシリコンバレーの中小企業経営者やビジネスパーソンだとし、台湾の存在感を高める助けとなるだろうと期待を寄せた。