(桃園中央社)北部・桃園市平鎮区などで、本来は台湾に生息しないヒヒの目撃情報が相次いでいる。行政院(内閣)農業委員会林務局は23日、台湾で飼育するためには届け出が必要なため、仮に民間が無断で飼育していた場合、1万台湾元以上5万元以下(約4万3200円以上21萬5900円以下)の過料を科す可能性があるとした。
同区鎮興里の黄志杰里長(町内会長)はこの日、10日にヒヒの目撃情報があったと説明。18日にも市民から通報があり、北部・新竹県のテーマパーク「六福村」に連絡し、捕獲するよう依頼したと話した。現在のところ人や動物への危害は確認されていないが、里内で果物を食べているという。
林務局はヒヒについて、保護が必要な野生動物のため、学術研究または教育目的に限り、中央の主務機関の許可を得て飼育できるとし、一般市民は飼うことができないと説明した。
またヒヒは攻撃的だとし、見つけた場合は必ず遠くに離れた上で通報するよう呼びかけた。
同市政府農業局の関係者は、捕獲のために職員を派遣し、麻酔を打って捕まえる方針を示している。