(台北中央社)最大野党・国民党の鄭麗文(ていれいぶん)党主席(党首)は27日、当時の国民党政権が市民を弾圧した1947年の「2・28事件」を追悼する平和記念日(28日)を前に、台北市の二二八平和記念公園を訪れ、記念碑に献花した。あいさつで、2・28事件は「台湾の戦後第1波の偉大な民主主義運動」といえると述べ、現在の台湾において民主主義や法の支配、言論の自由、司法の独立を守ることの重要性を強調した。
2・28事件は47年2月27日に台北市内の路上で起きた闇たばこ取り締まり事件を発端に、翌28日以降台湾全土で起きた抗議デモを政府側が武力鎮圧し、多数の死傷者・行方不明者を出した事件。
鄭氏は、2・28事件の本質は植民者や統治者による国家暴力の乱用であり、台湾の人々が奴隷化され、搾取・鎮圧された血と涙の歴史だと言及。現在の台湾人は自分の運命を主導し、歴史の真相を解明することを望み、そこから得た教訓によって同じ轍を踏まないことを願っていると述べた。
その上で、国家の暴力を抑制する上での憲法の重要性を強調し、憲法は統治者の道具になってはならないと指摘。現在の台湾では、司法は統治者の手先に成り下がり、異分子を打倒する道具になったと批判した。
また、2・28事件において、メディアは重要な役割を果たしたとし、真相を報じて統治者の利益に背くことで、放送停止処分や圧力、捜索を受けるといったことが再び起きないよう、今の台湾は報道の自由や言論の自由をより一層大切にする必要があると訴えた。
平和は国民党が永遠に追い求めていく偉大な使命だとし、台湾の民主主義を守り、両岸(台湾と中国)の平和を確保してこそ、事件で犠牲になった台湾の英霊に報いることができると述べた。