(台北中央社)国民党政権が市民を弾圧した1947年の2・28事件から28日で79年を迎える。台湾教授協会は26日、台北市の二二八国家記念館で蒋介石(しょうかいせき)元総統の責任などをテーマにした講座を開いた。登壇した国史館の陳儀深館長は、当時の国民党総裁で国民政府主席だった蒋元総統が最大の責任を負うべきだとの見解を示した。
同事件では、台北市内で行われた闇たばこの摘発で、民間人が当局関係者から暴行を受けたことに抗議した市民が射殺されたのをきっかけに台湾全土で抗議デモが発生。陳儀台湾省行政長官が中央に軍隊の派遣を要請して大規模な衝突に発展し、多くの犠牲者が出た。
陳館長は関連文書を根拠に、陳行政長官は事件発生直後、情勢を誇張して、中央に即時派兵を求めた他、共産党の反乱や反逆者の扇動により事件が起こされたなどといった極めて否定的な情報を蒋元総統に伝えたと指摘。その一方で黄朝琴台湾省参議会議長は、反乱は事実ではなく、政治の不全が人民を激怒させて起きた衝突だとまとめた報告書を提出するなど、国民党内にさまざまな意見があったと述べた。
その上で、蒋元総統は陳行政長官側の意見を重視したと主張。事件後の責任追及でも、陳行政長官は処罰されず、中国大陸の南京に異動させられるだけだったなどとし、事件前後を含め、誰一人として懲罰を受けていないと事件後の処理を批判。台湾社会に長年にわたって、癒えにくい傷を負わせた要因だとし、当時の蒋元総統は確かに間違いを犯したと述べた。