(台北中央社)台湾国際造船(台船)が建造を担当した4千トン級巡視船の最終艦に当たる4番艦「台北」が1日、南部・高雄市で就役した。関連の式典に出席した頼清徳(らいせいとく)総統は中国によるグレーゾーン作戦の脅威に直面し、台湾は自身の防衛力強化のみならず、理念の近い諸国との協力を深化させなければならないと強調した。
政府の艦艇国産化政策に合わせ、海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)は2018年から関連のプロジェクトを始動させ、台船には4000トン級巡視船4隻、1000トン級6隻、高緯度遠洋での活動に対応した巡視船計6隻などの建造を発注した。
台船によれば、4番艦「台北」には射程120メートルの高圧放水砲3基や政府系研究機関、国家中山科学研究院(中科院)が開発した射撃統制装置を備えている他、医療設備も搭載している。今後は中部の機動沿岸警備隊に配備されるという。
この日は高緯度遠洋での活動に対応した巡視船の1番艦の命名・進水式も行われた。台湾原住民(先住民)族シラヤ(西拉雅)族にちなんで、「シラヤ号」と命名された。

