(台北中央社)数位発展部資通安全署(デジタル発展省サイバーセキュリティー署)は18日、米国土安全保障省傘下のサイバー・インフラセキュリティー庁(CISA)主催のサイバーテロ対策訓練「サイバーストーム」に初参加したと明らかにした。演習を通じてサイバー事件の対応手続きを見直し、情報共有などの仕組みの有効性を確認したと説明した。
サイバーストームは2年に1度行われる演習。米国の連邦・州政府、地方政府、重要インフラ施設の他、世界のパートナー国が参加する。2006年に始まり、第9回が今春開催された。CISAによると、今回はパートナー国や連邦政府機関、民間企業などから2200人以上が参加した。
資通安全署によれば、演習では重大なサイバー事件への対処と国を超えたサイバー防御体制をシミュレートし、今後のサイバー事件に備えるとともに、直接の連絡ルートを構築した。台湾からは数位発展部所管の外郭団体、国家資通安全研究院と国防部(国防省)資通電軍(情報電子戦軍)指揮部も共に参加した。
演習後には米国側と交流した。双方は演習の成果を国内の現行の仕組みに還元できるとの認識を共有し、重大なサイバー事件発生に備えて十分な対策を整えられるよう、各分野や国際パートナーが関連の演習を進めることを提言したという。