(台北中央社)与党・民進党の林右昌(りんゆうしょう)秘書長は7月31日、台北市の同党本部で日本から訪問した超党派の国会議員団と面会し、日本とより全面的な協力を望むと語った。
元防衛相の中谷元衆院議員が率いる議員団は、30日に台北市内で開かれた国際議員連盟「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)の年次総会に出席するため訪台。31日は林秘書長や民進党の立法委員(国会議員)らと全面的な協力の推進や台湾の国際社会への参加などについて意見交換した。
林秘書長は、米人権団体、フリーダムハウスが発表した「世界の自由度」報告や英エコノミストの「民主主義指数」などで台日はアジアのトップ2を占めていることに言及。互いに重要な経済貿易相手であり、民主主義と自由、人権などの普遍的価値を共有するパートナーであることの表れだとした。
また台湾海峡の平和については、両岸(台湾と中国)だけの問題ではないとした上で、民主主義国家は徐々に台湾の世界の安定に対する重要性を理解してきているとの認識を示した。
立法委員でつくる超党派議員連盟「台日交流聯誼会」の邱議瑩副院長は、IPAC総会には日本から9人の国会議員が出席し、各国の訪問団の中で最大規模だったと語った。日本は台湾東部海域で4月に起きた地震の支援や新型コロナウイルスワクチンの台湾への供与などで「台湾有事は日本有事」の精神を体現したとし、台湾も「日本有事は台湾有事」の信念を堅持し、引き続き日本と交流を図りたいと述べた。
同じく超党派議員連盟の「亜東国会議員友好協会」の郭国文会長は、高官の相互訪問を促進する米国の「台湾旅行法」の日本版制定に期待を寄せた。