(台北中央社)滝波宏文参院議員を団長とする自民党の参院議員団は3日、韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)や林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)と相次いで面会した。滝波氏は、日台関係のさらなる深化に向けて尽力していく姿勢を示した。
滝波氏ら一行は同日午後、台北市の立法院(国会)を訪問し、韓氏と会談。複数の与野党立法委員(国会議員)から歓迎を受けた。冒頭のあいさつのみ公開され、その後は非公開とされた。
韓氏は、日本と台湾は歴史的に縁が深いだけでなく、地理的にも近く、双方の人的往来も頻繁だと言及。昨年1年間に台湾から日本を訪れた人が422万人に上ったことに触れ、「これはとても驚くべき数字だ」と語った。また、滝波氏をはじめとする日本の国会議員が台湾の世界保健機関(WHO)総会出席に向け、WHOに幾度も書簡を送っていることに「非常に感謝する」と述べた。
台日の友好関係については、超党派議員連盟「台日交流聯誼会」に今期は立法委員113人のうち100人が参加していると紹介。立法委員が台日交流を非常に重視していることが見て取れると語った。
滝波氏は、自身の妻が台湾人であることを紹介し、台湾は自身にとって本当の家族だと述べた上で、台湾の立法委員と共に日台関係を深めていきたい考えを示した。
林氏は昼食会を開き、議員団を歓迎した。双方は国際情勢や中国の軍事動向、経済貿易分野での台日の協力などについて意見を交わした。