(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は21日、台湾プロ野球(CPBL)の昨年の年間王者に輝いた味全ドラゴンズの監督や選手らと総統府で面会した。選手らをねぎらうとともに、リーグが進める代表チームの強化計画を政府として後押しする姿勢を示した。
味全が年間王者になるのは、2019年のリーグ再加盟以来初。1990年、CPBLの設立と同時に加盟したが99年に突如解散。21年から1軍に参戦し、23年、1軍復帰後3年目で台湾一を達成した。
蔡氏は直近6年にわたり、新型コロナウイルス下の20年を除いて毎年、CPBLの優勝チームを総統府に招待している。蔡氏は政府がプロ野球を非常に重視していることの表れだと述べた。またCPBL会長の蔡其昌(さいきしょう)立法委員(国会議員)が打ち出した強化計画がすでに始動しているとした上で、教育部(教育省)体育署が全力で支援していると説明。今年11月に行われる国際大会「プレミア12」に向けて最強の代表チームが結成されるよう期待を寄せた。
また監督やコーチ、選手の名前や実績を挙げてたたえた他、チアリーダーやマスコットもチームにとって非常に重要な一員だと語った。
面会には自身を「古株の野球ファン」だとする頼清徳(らいせいとく)副総統も出席し、CPBLの最初のシーズンの開幕戦の際にはチケットを買って観戦したと明かした。味全が20年間の空白期間を経てプロの舞台に戻ってきたことに野球ファンとして喜びを示した。味全の葉君璋監督のファンであるとも述べ、1軍復帰後3年で優勝に導いたのは容易ではないことだとしてねぎらった。