(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統や頼清徳(らいせいとく)副総統は旧正月(春節)の10日、各地の寺廟をそれぞれ参拝し、お年玉(福袋)を配布した。訪問先の寺廟には多くの人が詰めかけ、お年玉を手にしようとする人で長蛇の列ができた。
蔡総統が総統として旧正月の寺廟参拝を行うのは今回が最後。午前に台北市の覚修宮、午後に新北市の竹林山観音寺、桃園市の中壢仁海宮を参拝した。蔡総統はあいさつで、過去数年、台湾は多くの挑戦に直面したものの、台湾の人々が一致団結し、理性的で冷静に向き合ったからこそ数々の試練を乗り越えることができたと話し、国民全体の努力に感謝した。
頼氏はこの日、台北市の艋舺龍山寺や大龍峒保安宮の他、北部・基隆市や新北市、南部・台南市の計8カ所の寺廟を参拝し、人々にお年玉を手渡した。頼氏は先月の総統選で当選し、5月20日に総統に就任することから、龍山寺では頼氏が到着すると「総統こんにちは」の声が上がった。頼氏は一人一人に声をかけ、握手に応じていた。
頼氏は、今後も人々と団結、協力し、国をますます強くしていくと決意を語った。
両氏が配布するお年玉は台紙に1台湾元(約4.7円)硬貨を貼り付けたもので、台紙には干支(えと)にちなんで竜のイラストが描かれている。