(台北中央社)行政院院会(閣議)は18日、新しい立法院(国会)の発足を前に内閣総辞職することを決定した。陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)も蔡英文(さいえいぶん)総統に対して辞職を申し入れたが、総統府は同日、蔡氏は陳氏を慰留したと明らかにした。
台湾では13日に総統・立法委員(国会議員)選が行われ、新たな立法院が2月1日に召集される他、副総統の頼清徳(らいせいとく)次期総統が5月20日に就任する予定。行政院長は立法委員の任期満了による改選から第1回の召集までの期間に総統に対して辞職を申し入れることが慣例になっている。
閣議後の記者会見に出席した行政院(内閣)の林子倫(りんしりん)報道官によると、陳氏は内閣が新たな国会と協力し、人々の利益になる政策を引き続き推進することを願うと語った上で、新内閣の発足までは人々の期待に応え、引き続き努力すると述べたという。
一方、総統府の林聿禅(りんいつぜん)報道官によれば、蔡氏は陳内閣について、昨年1月31日の発足以来、温かく粘り強い政治スタイルで国策を推進し、新型コロナウイルス収束後の段階でも安定して進歩してきたと評価。陳氏には引き続き内閣をけん引し、政局を安定させて、穏やかに引き継ぎを行い、台湾の成熟した民主主義を示すよう求めたという。