(ニューヨーク中央社)中華民国(台湾)と国交を持つ南太平洋の島国、ナウルのラス・ジョセフ・クン大統領は21日、米ニューヨークで開かれている国連総会の一般討論演説で、台湾を支持する発言を行い、国連システムに対し台湾を受け入れるよう呼びかけた。
クン大統領は同国の医療システムに対する台湾の支援や協力に感謝を示すとともに、疾病への対応と良好な制御において台湾は常に手本になると指摘。それに関連する議題や国連が2030年までの達成を目指す「持続可能な開発目標(SDGs)」に関するサミットに「台湾が参加し、われわれと相互交流する権利がある」ことを認めるべきだと主張。「誰一人取り残さない」と語気を強めた。
同会合は19日に始まり、クン大統領は3日目に登壇した。台湾の国連参加のために声を上げたその他の国交締結国はグアテマラ、パラグアイ、パラオ、エスワティニ、マーシャル諸島の5カ国。4日目にはセントルシア、ツバル、ハイチの代表が演説に臨む。