中国の脅威は「日々増加」 米軍の台湾駐留認める=蔡英文総統

2021/10/28 14:08
蔡英文総統
蔡英文総統

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は米テレビ局CNNのインタビューで、北京当局からの脅威は「日々増えている」と述べ、米軍が台湾で訓練を行っていることを初めて認めた。

米軍の訓練目的での台湾駐留を総統が認めるのは数十年で初めて。公式に台湾に駐留していた最後の米軍は1979年の断交後に台湾を去っていた。米軍の台湾駐留を巡っては、米紙ウォールストリート・ジャーナルが今月7日付で、米特殊部隊や海兵隊が台湾で軍を少なくとも1年間にわたり極秘裏に訓練していると報じていた。

蔡総統は26日、CNNの単独インタビューを受けた。蔡総統は台湾を民主主義の「灯台」だと形容し、民主主義的な価値観に対する世界の信念を支えるために台湾は守られる必要があると言及。「台湾の2300万の人々は自分自身を、そしてわれわれの民主主義制度を守るために毎日頑張っている。人々は享受してしかるべき自由を有していると確信している」と述べた。

中国が行動に出た際、米国が台湾を守ると信じているか尋ねられると、蔡総統は「私は確かに信じている」と答えた。その上で「米国との長年の関係を考えると」米国と地域のその他の民主主義国家は協力の手を差し伸べるだろうと語った。

米軍の駐留について正確な人数は明かさなかったものの、「みなが考えるほど多くない」とし、「米軍との広い範囲での協力は防衛力を高めるのが目的だ」と説明した。

また、「台湾は孤独ではない。なぜならわれわれは民主主義で自由を尊重し、平和を愛しているからだ。地域の大部分の国家と価値観を共有し、地理的にも戦略的重要性を有している」と強調。台湾が世界の半導体サプライチェーン(供給網)の先頭に立っていることにも言及し、台湾の安全を維持することは地域の「共通の利益」に合致するとした。

軍事援助がない状況下で台湾は自己防衛できるのかとの問いに対しては、「できる限り」防衛するとした一方で、「再度強調させてほしい。重要なのは、われわれには盟友や理念が近い各国からの支援があるということだ」と述べた。

(編集:名切千絵)

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