南部・高雄市の三民区で27日、客家文化の新たなランドマーク的存在とされる「盤花公園」が開園した。市は客家文化のやさしい一面を見てほしいと来訪を呼びかけている。
盤花は客家人が神様に祈ったり先祖を供養したりするときに使われる飾りの花のこと。神様を敬う気持ちや祝福の象徴とされ、摘んだばかりの花を洗ってから浅めのお皿に積み重ねれば出来上がりだという。
「三民一号公園」が前身の同公園。市内の人工湖、愛河之心とその近くにある湿地公園の間に位置し、周辺には客家文物館がある。市は市民の憩いの場としてだけでなく、環境にやさしい生態公園、文化の魅力も添える公共スペースにしたいとしている。
この日の供用開始式典であいさつした陳其邁(ちんきまい)高雄市長は同公園について、客家の人々がよく集る重要な場所で、客家精神を受け継いだ文化的拠点でもあるとアピールした。