19日に発生した無差別襲撃事件の現場の一つとなった台北駅構内に犠牲者を追悼するスペースが設けられている。台北メトロ(MRT)は23日、追悼メッセージを残すための壁や献花台を設けたとし、食品や飲料は供えないよう呼びかけた。
犠牲者3人のうち、余家昶(よかちょう)さん=当時(57)=は台北駅の地下通路で容疑者の動きを妨害し、切り付けられて命を落とした。余さんの行動で爆発物が現場に残されたままとなり被害拡大を防いだとして、余さんを追悼する動きが続いている。
台北メトロは23日の報道資料で、余さんの勇気ある行動をたたえる記念碑を設置する方針を明らかにした。
それまでは周辺の店舗を運営する企業の協力の下、余さんが亡くなったM7出口に一時的な追悼スペースを設けると説明。通路の広さに限りがあるとして、献花台には花束以外の食品や飲料などは置かないよう協力を求めた。

