農業部(農業省)畜産試験所と公的研究機関、工業技術研究院(ITRI)が、台湾で初めてとなる乳牛舎向けの清掃ロボットを開発した。年間約37万台湾元(約183万円)の人件費が削減できるとともに、大幅な節水も可能で、来年にも実用化に向けた応用検証が行われる予定だ。
畜産試験所が13日に発表した報道資料によれば、一日当たり3.5時間の清掃時間と13トンの水が節約できるという。
牛舎の地面には牛の転倒を防ぐために溝の入ったゴム製のマットが敷かれているが、ふんが溝にたまり、転倒事故や病気感染のリスクがある。国産ロボットはふんをかき出す機能を持ち、パワーも自動調節できる。また作業可能時間が長く、走行速度も作業ニーズに合わせて調節も可能だ。
畜産試験所は、価格は100万元(約497万円)以下で、平均3年でコストが回収できるとし、輸入ロボットよりも安価だとメリットを強調。応用検証では北部と南部の2カ所で実施し、今後メーカーとマッチングをして商品化を進めたいとしている。