台湾のミニチュア彫刻家、陳逢顕さんが8日、黄金に彫刻を施した作品を発表した。腐食した感じの拳銃の銃口に一匹のチョウが止まるもので、「戦争と平和」と命名されている。
陳さんは作品について、歳月に埋もれて腐食した拳銃は人間が戦争から遠く離れたい決意を、銃口に止まっているチョウは邪魔されることも恐怖もなく、人々を明るい未来へ導いてくれることをそれぞれ示すと説明。「殺戮をやめ、平和を抱擁する」という普遍的価値を伝えたいとした。
拳銃は長さ約2センチ、チョウはわずか0.4センチの大きさで、制作に30日かかったという。
同作は現在、北部・新北市にある陳逢顕毫芒彫刻館で展示されている。