(台北中央社)第2次世界大戦終結から今年で80年を迎えるのに合わせ、国史館は6日、関連のシンポジウムや特別講義、史料の特別展を実施すると発表した。国民と共に重要な年代の歴史を顧みるとしている。
特別講義は7日から11月4日まで計6回開く。国民党政権の領土に関する訴えや戦後の変局、接収や政権交代、原住民(先住民)族政策、経済統制、終戦などをテーマにした。15日~17日には日中戦争の終結と接収に関する学術シンポジウムが開かれ、これに合わせて1945年前後の重要史料を紹介する特別展も開幕する。
国史館は、中国は今年下半期に抗日戦争勝利や国連設立、台湾光復(日本による統治の終結)80周年を記念するプロパガンダや法律戦、心理戦を展開するとし、日中戦争の事実を改ざんする手法で、戦後の国際政治の秩序を曲解し、台湾は中国の一部であるといった虚偽の主張をすると指摘。それに対し、国史館や同館台湾文献館は専門性と職務を堅持した上で、現段階における中華民国史と台湾史学界の研究の成果を示し、台湾を主体とする視点での解釈を強調するとした。