台北市立動物園は24日、同園で飼育しているヒグマで、2年前に乳がん手術を受けた「小喬」の鼠蹊部に腫瘍が転移し破裂したことから緊急手術を経て、無事に腫瘍を摘出したと明らかにした。「みんなで小喬にエールを送ろう」としている。
小喬はサーカス団の一員だったが、後に遺棄され、2006年に同園に収容された。推定24歳。23年3月の健康診断で悪性乳腺腫瘍を患っていることが発見され、腫瘍摘出手術の結果、予後が良好だったという。
昨年5月の定期検診の際、肺に転移巣が見つかったものの、水泳や土を掘るなどの日常生活を普通にこなしていることに加え、老齢のため、動物園側はその食事の世話などを強化。小喬の体力と食欲の安定確保に取り組んでいた。
腫瘍は悪性で傷口も大きいことから、同園の動物診療チームは術後の回復状況を密接に把握し治療や介護を調整していくとし、みんなが小喬に応援のメッセージを送ることに期待を寄せた。