南部・嘉義市で開催されたサルをテーマとした石の雕刻コンクールで、消防職員だった鄭育興さんが「迎向未来」で応募53点から一等賞に選ばれた。木彫りの技術を取り入れた抽象的なイメージが評価された。
鄭さんは定年退職した消防士。5年前にも一度同賞を受賞したことがある。同市文化局によれば、鄭さんはこの実績により、今後、同コンクールへの参加に際し、審査が不要になるという。
中央社の取材に対し、鄭さんは十数年前、同市文化センターで屋外展示の石のサルの雕刻作品を見て、「自分もやってみたい」との思いを明かした。その後、コミュニティーカレッジで学び始めた。「材料が入手しやすいし、雕刻可能な石を探す過程で体を鍛えられるからハマるようになった」とか。
同作以外にも2等賞、3等賞、優選賞6名、佳作12名も選出されており、入賞作のいずれも同市政府庁舎で28日まで展示されている。