農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署は19日、南部・嘉義県の観光名所、阿里山国家森林遊楽区の一部エリアを結婚式の会場として貸し出すと発表した。思い出に残る癒しの空間で挙式ができるとアピールしている。
同分署によれば、対象エリアは水山巨木平台に加え、阿里山植物園区ビニールハウス周辺の緑地や癒やし小屋、つる棚のスペースなど。利用者が工夫を凝らして会場を飾りつけることが可能だが、事前に申請することが必要で、使用料も徴収されるという。
同分署は今年9月、阿里山植物園で持続可能な木材の国産材と森林セラピーの概念を結びつけた結婚式を試験的に行った。恋人同士が静かな自然の中で、人生の一大イベントを終えたことから、オリジナリティーに富んだ挙式として各界から好評を得た。
阿里山は台湾を代表する自然観光スポットの一つ。3万ヘクタール余りの広大な敷地面積を持ち、そのうちの1400ヘクタールが阿里山国家森林遊楽区に指定されている。熱帯や亜熱帯、温帯など多様な植生を有しており、森林浴や雲海、日の出などが楽しめる。