台風21号による大雨の影響で南部・嘉義県の景勝地、阿里山に位置するエコロジーパークの岸壁に1日、普段は流れていない「幻の滝」が出現した。地元民はその写真をSNSに投稿し「百年に一度の絶景」だとコメントした。
台風21号は先月31日、台湾に上陸した。広範囲で強風や大雨をもたらすなど、猛威を振るって去っていった。阿里山郷では2日午前11時までの48時間降水量が388.5ミリを観測した。
幻の滝が現れたのは達娜伊谷自然生態公園(阿里山郷)内の虫虫山。岸壁から流れ出る何筋かの滝に加え、雲や霧が立ち込めることもあるため、まるで桃源郷のような世界が広がるという。
農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署は、雨が降った後の山間部で地盤が緩んだりして土砂災害が発生しやすくなると指摘。ハイキングコースの利用はしばらく避けるよう呼びかけた。