中部・台中市はかんきつ類の一種、マーコットの名産地だ。だが、今年は極端な暑さの影響で果実が割れてしまうなどの高温障害が現れ、品質の低下や収穫の減少が懸念されている。
同市東勢区はかんきつ類の栽培が盛んで、台湾にとって重要なマーコットの生産地である。地元の農家によれば、現在、ちょうと生長期を迎えているため、日中の強い日差しを抑えようと、炭酸カルシウム微粉末の散布が行われたが、先日の大雨で流れてしまった。
加えて、強烈な日差しを浴びてしまったことから皮が硬くなるなどの果皮障害が発生し、実が日焼けして割れてしまい、収穫量が減ってしまうのではないかと懸念する声や果皮の硬化による食味悪化の可能性も指摘されている。
同市農業局は不作などによって被害を受けた農家の損失を減らそうと、申請条件を満たしている農家を対象に農業部(農業省)農糧署からの補助金申請を支援する方針。