(台北中央社)台湾のテレビ番組の祭典「ゴールデン・ベル・アワード」(電視金鐘奨)のドラマの部の授賞式が19日、台北市内で開かれ、社会派ドラマ「八尺門的弁護人」(PORT OF LIES)が最多7冠に輝いた。連続ドラマ作品賞には「生きている間」(有生之年)が選ばれた。
文化部(文化省)が主催する賞で、今年で59回目。番組の部とドラマの部で2日間に分けて行われ、ドラマの部には956件の応募があった。
「八尺門的弁護人」は台湾原住民(先住民)族アミ族の船長一家3人がインドネシア籍の船員に殺害された事件を軸に、移民労働者や死刑・司法制度、先住民、大企業と政治の癒着などの社会問題に切り込んだ作品。ミニドラマ作品賞、同主演男優賞、同脚本賞、ドラマの部革新賞、同音楽賞、同音響賞、人気ドラマ賞を獲得した。
連続ドラマ主演男優賞はウー・カンレン(呉慷仁)、同主演女優賞はヤン・グイメイ(楊貴媚)、同助演男優賞はジョセフ・チェン(鄭元暢)がいずれも「生きている間」で受賞。同助演女優賞にはシェリル・ヤン(楊謹華)が「一筆お祓いいたします」(不良執念清除師)で選ばれた。「生きている間」はこの他、連続ドラマ監督賞、同新人賞も獲得した。
(名切千絵)