東部・花蓮県の大農大富平地森林園区でホタルの観賞イベントが開かれている。主催する農業部(農業省)林業・自然保育署花蓮分署は今年は列車型の車両に乗って園内を回れるとアピールしつつ、関連のイベントとして開催時間が最も早く面積も最大だとして来訪を呼びかけている。
同園区は台湾を南北に走る中央山脈と海岸山脈に挟まれた地域に位置しており、敷地面積1250ヘクタールに達する。もともとはサトウキビの栽培農場だったが、製糖工場の稼働停止に伴い、人工造林が進められ、低海抜地域によく見られる20種類近くの木々が100万株以上植えられている。
自然豊かなため、毎年3月から4月まで無数のホタルが乱舞する幻想的な風景が楽しめる。9回目となる今年の観賞イベントでは、参加者は園内に残るサトウキビの運搬車から改造された車両に乗って、解説を聞きながらホタルを取り巻く生態系に対する理解を深めることができる。地元ならではの特産品も贈られるという。
イベントは来月14日まで。