南部・嘉義県の名峰、阿里山を管轄する嘉義県政府消防局阿里山分隊が、阿里山林業鉄路(阿里山森林鉄道)眠山線沿線での救助作業に自作のトロッコを投入し、作業効率の向上を図っている。
県政府が21日に発表した報道資料によれば、眠山線沿線は自動車が入れず、これまでは負傷者などを搬送する場合、隊員が背負っていたという。同隊では救助にかかる時間を短縮するため、阿里山鉄道のレール幅に合わせたトロッコを作った。
同分隊の黄建哲分隊長は、トロッコは昨年配備され、すでに2回出動し、2人を救助したと話す。隊員の負担が軽減できただけでなく、効率と安全性の向上が図れたとした。
消防局長の蔡建安局長は、台湾最高峰、玉山で行方不明になった登山客の捜索では無人機を使ったと説明。絶えず装備の増強を行っていると語った。