北部・新竹市の香山湿地ではこのほど、希少野生動植物種に指定されているコアジサシが飛来し、繁殖が確認された。ベテランの愛鳥家は野鳥が安心して抱卵できるよう、その周囲に近づかないでほしいと呼びかけている。
同市政府によれば、香山湿地は豊かな生態系を有しており、多くの底生生物が生息しているため、毎年4月から8月にかけてオーストラリアやニュージランドなどから繁殖のためコアジサシが飛来する。
開けた海岸に営巣することを好むが、巣は砂礫地の地面を浅く掘り、凹めた簡単なものであるため、一見して分かりづらい。卵も砂礫の色に近いため、散歩などで訪れた人たちに踏まれてしまう可能性がある。
同市はこの時期、海岸を訪れる際、親鳥が頭上を旋回したら、巣が近くにあるためで、その場を離れるよう注意を喚起している。