台湾人の食生活の西洋化に伴い、国内のコーヒー市場が広がりを見せている。東部・花蓮県政府では農業従事者を対象にしたコーヒー豆の栽培に関する支援や指導を積極的に行い、新たな産業発展に取り組んでいる。
台湾は亜熱帯と熱帯の境界に位置している他、雨や山が多く、太陽光も十分でコーヒー豆の栽培に適した場所だとされる。行政院(内閣)農業委員会農糧署東区分署の統計によると、台湾東部では台湾全体の約20%に当たる231ヘクタールでコーヒー豆が栽培されており、うち133ヘクタールで有機栽培や環境に優しい栽培に取り組んでいる。
花蓮県政府では、土地に恵まれ、重工業による汚染がない強みを生かして積極的に栽培支援を実施。栽培農家に国内のコーヒー展示会に参加してもらい、国内外の産業や商品に触れ合う機会を通じて、競争力を高めてもらう取り組みも行っているという。