南部・高雄市の湿地公園、林園海洋湿地公園で園内のスター的存在「サカサクラゲ」が繁殖期を迎えている。逆さまに泳ぐその奇妙な習性から人気を博しており、同市はぜひその幻想的な姿を見てほしいと来訪を呼び掛けている。
同公園は面積は6.2ヘクタールと、台湾の湿地の中でやや小さいほう。とはいえ、海につながり、野鳥や植物、魚・エビ・カニなどの魚介類が生息するなど、生物多様性が高く、他県市ではなかなか見られないサカサクラゲを鑑賞できるとされている。
サカサクラゲはその名の通り、砂や海底などに傘の部分をくっつけて生活するため、普通のクラゲと違う。光合成によってエネルギーを得られ、特にエサはいらないようだが、暑さに弱く夏になるとあまり姿を見せない。
このことから市は昨年初めに、サカサクラゲが炎天下でも快適に過ごせるよう池の水温を調節したところ、高温に見舞われた去年の夏には悠々と泳ぐサカサクラゲを観測できたという。