(台北中央社)娼館で働く人々の現実を描いた台湾映画「娼生」(鳳姐)が日本で5月23日に公開される。エグゼクティブプロデューサー兼主演を務めたジーン・カオ(高宇蓁)は報道資料を通じ、「日本の観客も作品の中からパワーを得て、揺るぎなさと愛を感じてもらえれば」とコメントを寄せた。
作品は台湾で児童売春や人身売買が横行していた時代を舞台にした。実話が基になっている。ジーンは、歌手になる夢を抱きながらも運命に翻弄(ほんろう)され、娼婦になった女性・フォンを演じた。監督は今作が初の長編作品となったブルース・チウ(邱新達)。
原題の「鳳姐」は作中のジーンの役名を示すだけでなく、「鳳」の字で困難を乗り越えて新たな生命を得る力を象徴した。日本語タイトルの「娼生」(しょうふ)には「生きていく」という意味も込められた。台日のいずれのタイトルもフォンの強い生命力と感情を揺さぶる特質を伝えているという。