(台北中央社)野球の国際大会、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の出場権を獲得した台湾が、電子機器の所持や使用に関する規定違反で、WBC側から罰金2万米ドル(約300万円)を科されたことが3日までに分かった。電子機器の所持・使用が禁じられているエリアにスマートフォンなどがあったという。WBC運営母体のトップ、ジム・スモール氏は、再び違反が発覚した場合にはWBCへの出場資格を失う恐れがあると台湾に対して警告した。
台湾は先月下旬に台北市内で行われた予選・台湾ラウンドを2位通過し、来年3月の本戦の出場権を手にした。
WBCは試合期間にいかなるチームのメンバーも休憩エリアやブルペンなどで電子機器を所持・使用してはならないと定めている。対象には選手や監督、コーチ、トレーナー、通訳者などが含まれる。
電子機器使用や通行証を持たない人の休憩室立ち入りなどの違反が見つかったのは先月21日に行われた初戦のスペイン戦。警備担当者から、休憩室の立ち入り人数と通行証の発行数に開きがあるとの報告があり、トレーナーやチームドクターなど通行証を持たないスタッフは休憩室に入らないよう警告を受けた。翌日の試合開始前、運営側は通行証の厳格な確認を行った他、休憩室を検査し、携帯電話やパソコン、プリンターなどがあることを発見したという。
台湾プロ野球リーグ、中華職業棒球大聯盟(CPBL)は2日夜、規定違反について、道具を置いているオフィスで運搬を支援したスタッフが携帯電話を使用したと説明。CPBLが罰金を支払うとし、規定に関して教育を強化し、改善を図る方針を示した。