(台北中央社)電子機器製造大手、鴻海(ホンハイ)精密工業は22日、三菱ふそうトラック・バスと基本合意書を締結したと発表した。温室効果ガスを排出しないゼロエミッション車(ZEV)のバス分野で協業し、日本の商用車市場でのクリーンエネルギー自動車の進出を加速させるとしている。
鴻海は、双方の子会社である鴻華先進科技と三菱ふそうバス製造がZEVバスの開発や生産、サプライチェーン(供給網)管理、販売の分野で協力すると説明。鴻華の電気大型バス「モデルT」や電気小型バス「モデルU」をベースにするとした。
4社は今回の合意書を基に、将来のビジネスモデルを検討し、「FUSO」ブランドの強化や日本製新型バスの開発を推進すると強調。三菱ふそうバス製造は事業プラットフォームとしてバスの開発、生産、商品化のための役割を担うとともに、日本製ディーゼルバスやZEVバスの市場導入検討などを行うとした。
鴻海は、今回の協力を通じてより多様な製品を提供し、急速に変化するバス市場のニーズに応え、持続可的な事業成長を実現するとしている。
鴻華は今年5月、三菱自動車と電気自動車(EV)の開発に関する覚書を締結。鴻華が開発したEVが三菱自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)方式で供給されることが決まっている。