(台南中央社)半導体製造装置大手、東京エレクトロンは3日、南部・台南市に建設した新たなサービス拠点の供用を開始した。同社台湾法人の張天豪総裁は、新拠点を通じて顧客が研究開発から速やかに量産に移れるよう支援する他、顧客の生産効率向上やコスト削減を後押しすると述べた。
供用開始した「台南オペレーションセンター」は地上6階建てで、延べ床面積は約3万5000平方メートル。従業員1000人余りが勤務可能だという。
同社によれば、同センターは日本の本社の最新技術と同期させ、顧客に合わせた半導体のテストやハード・ソフトウエアの開発、実験、出荷などを行う実験室を設置した他、修理センターも備える。修理品の返送にかかる時間を短縮することで部品の循環利用と顧客満足度を高め、現地のサプライチェーン(供給網)との距離を近づける。
同センターの開幕式典には同社の河合利樹社長も出席した。