(台北中央社)台湾の航空機メーカー、漢翔航空工業が、22日から英国で開催中のファーンボロー国際航空ショーに出展し、初日に欧州のエンジンメーカーとエンジンパーツに関する複数の長期契約を結んだ。同社が23日、明らかにした。見込まれる売上高は約70億台湾元(約330億円)になるとしている。
同航空ショーは2年ごとに開催され、今回は26日まで開かれる。漢翔は、国際的な航空旅客輸送は力強く回復しているとした上で、航空機エンジン事業のニーズなどが安定して増加していると強調。さらなる売り上げが望めるとした。
今回の契約にはエアバスのA350型機やA330neo型機、ボーイング787型機、次世代ビジネスジェット機などのエンジンパーツが含まれるという。
漢翔は、客室の通路が2本あるワイドボディー機やビジネスジェット機市場に進出している顧客に合わせ、引き続き欧州のエンジン事業に力を入れると説明。またエンジン製造能力の拡大などを計画しているとし、原材料サプライチェーン(供給網)の垂直統合を通じて市場での競争力を高め、エンジンの整備や修理市場への進出を図りたいとした。