台北市で19日に無差別襲撃があったのを受け、台湾では不審者に対する警戒感が高まっている。北部・新北市瑞芳区では22日、刀のようなものを背負って歩いている男を見かけた市民が警察に通報した。警察は男性を派出所で取り調べ、殺傷能力の有無を調べるために刀を鑑定に送った。
男は22歳で、はかまや陣がさのようなものを身に付け、ひょうたん型の水筒を手に、観光地・九份エリアの山道を歩いていた。新北市政府警察局瑞芳分局の担当者によれば「日本の武士風の服装」だった。
男は警察に対し、服装は自身の趣味で、刀の所持に攻撃の意図はないと説明。南部・台南市を起点に徒歩で台湾一周をしている最中で、刀は昨年に京都旅行に行った際、2万6千円で買ったものだと話した。
警察は、男が公共の場所で危険性がある物品を所持し、人々に不安を与える可能性があったと指摘。事情聴取を終えた後、公衆を脅迫した罪の疑いで、男を台湾基隆地方検察署(地検)に送致し捜査する方針だとした。

