(台北中央社)半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家(ぎてつか)董事長(会長)兼最高経営責任者(CEO)は18日に行われた投資家向けの説明会で、工場を海外に展開させていく考えを示した。トランプ前米大統領が米メディアのインタビューで行った発言などを受け、同日の同社の株価は一時、前営業日比44元(約211円)安の986元(約4725円)まで下落していた。
魏氏は投資家から地政学的な変化にどう対応するのかとの質問を受けると、同社はウエハー工場を海外に展開し続けると説明。米アリゾナ州や熊本に工場を建設している他、欧州にも今後工場を建設するとし、この戦略は今後も変えずに維持していくと述べた。
トランプ氏は16日に配信された米ブルームバーグ通信のインタビューで「台湾は米国から半導体チップビジネスのほぼ全てを奪った」や「台湾は米国に防衛費を払うべきだ」などと発言した。