(台北中央社)国際的なチョコレートの品評会「インターナショナル・チョコレート・アワード」(ICA)で、台湾のチョコレート職人、呉葵妮(ごきじ)さんが金賞を含む八つの賞を受賞した。金賞の受賞は4大会連続で、台湾記録を更新した。
欧州やアメリカ大陸、アジア太平洋地域など世界13地域で予選が行われ、地域ごとの受賞者がワールドファイナルに進出した。呉さんはワールドファイナルで、ホワイトチョコレートバー(インクルージョン・ピース入り)部門で金賞を受賞した他、複数の部門で銀賞を三つ、銅賞を一つ獲得した。さらに特別賞も三つ授与された。
2023年に新型コロナウイルスに感染し、嗅覚を一時的に失っていたという呉さん。一度は今年の大会参加を諦め、人生のピークが終わったとさえ思ったというが、夢を諦めずに今年7月のアジア太平洋地区大会に参加。見事進出を果たした決勝大会で、金賞を再び手にした。
呉さんは台北市内でチョコレート専門店、Q sweetを営む。9日にオンラインで行われた表彰式で呉さんは、数少ない女性のオーナー兼職人として、プライベートを犠牲にして数多くの挑戦に立ち向かってきたとコメント。自身は決して強くなく、ただ仕事に誠実に向き合ってきただけだと語った。