(台北中央社)台北市立動物園で9月28日、絶滅の恐れがあるジャイアントパンダやマレーバクなどの野生動物の保全について紹介する展示コーナーの開幕式が行われた。館内には2022年11月に死んだジャイアントパンダの雄「団団」の剥製標本も展示されている。
団団は08年から同園で飼育され、22年11月19日に18歳で死亡した。園は団団の毛皮や骨格を保存し、剥製標本を製作。冷凍精子、線維芽細胞なども保存しており、今後関連の研究時に役立てられることが期待されている。
園内の教育センター地下1階に設置された「絶滅危惧動物物語館」(瀕危動物故事館)ではジャイアントパンダやユーラシアカワウソ、ミミセンザンコウ、マレーバク、タイワンツキノワグマなどの種の保存の物語を紹介。ジャイアントパンダに関する解説では、園内でのジャイアントパンダの食事や訓練、育児などを知ることができる他、園内で初めて生まれたジャイアントパンダの雌「円仔」の成長記録も見ることができる。
園は、絶滅の危機に瀕する野生動物を守る物語を伝えることで、地球上にいる数多の生物種と生態系、そして人類の関係性について意識を向けさせ、野生動物の保全活動に具体的な行動を起こすよう促せればとしている。
(編集:名切千絵)