(東京中央社)来月開幕する第37回東京国際映画祭で、最優秀賞の「東京グランプリ」などを競うコンペティション部門のノミネート作品が25日に発表され、ホアン・シー(黄熙)監督の「娘の娘」(女児的女児)が選ばれた。台湾映画が同部門にノミネートされるのは20年ぶり。
同部門には110の国と地域から2023本の応募があった。15作品がノミネートされ、この中から東京グランプリや最優秀監督賞、同女優賞、同男優賞などが選ばれる。台日共同制作で、撮影の9割を台湾で行ったという片山慎三監督の「雨の中の慾情」もリスト入りした。
アジアの新鋭監督作品を対象としたアジアの未来部門では、台日米共同制作で台湾の俳優、リー・カンション(李康生)が主演した蔦哲一朗監督の「黒の牛」が候補に選ばれた。
李遠(りえん)文化部長(文化相)は「娘の娘」のノミネートについて報道資料を通じ「非常にうれしく、誇らしい」とコメント。映像作品は台湾文化を表現する重要な方法の一つであり、今後も同部や各国にある出先機関が各映画祭に台湾との協力を呼びかけていくと語った。
映画祭は10月28日に開幕。11月6日のクロージングセレモニーで受賞作品が発表される。