(台北中央社)行政院(内閣)が設立を計画している国家児童未来館の設計を手がける建築家の伊東豊雄さんは26日、台湾を訪問し李遠(りえん、筆名・小野)文化部長(文化相)と面会した。大人から子どもまで皆がとても楽しく愉快に感じられる建築を、全力を尽くして造ると意気込みを示した。文化部(文化省)が27日、報道資料で知らせた。
同部が開館に向けた準備を担当している。昨年行われたデザインコンペで、南部・高雄市の建築設計事務所が伊藤さんの事務所と共同で提案したデザイン案が採用された。建設予定地は北部・新北市板橋区で、2030年の完成を見込んでいる。
李氏は動物や植物がとても好きだとした上で、現段階でのデザインには植栽のスペースが非常に多く確保されているのを目にして、頭の中ですでにたくさんの想像が膨らんでいると述べた。
日本で約12年にわたって「子ども建築塾」の塾長を務める中で、子どもが最も楽しく感じるのは屋外に放たれた時だと気づいたと語る伊東氏。設計の最大の目標は、室内を歩いてもまるで屋外にいるようにすることだと述べた。
作家でもある李氏は自作の童話を、伊藤氏は自身の作品集を互いに贈り合った。