(台北中央社)台湾の非政府組織(NGO)中華文化総会は中華民国国慶日(国家の日)の祝賀式典に出演した経験を持つ京都橘高校と東京農業大第二高校の両吹奏楽部に、台湾マンゴーを贈った。訪台時、部員らからは「マンゴーが食べたい」との声が聞かれていたものの、当時はマンゴーの季節ではなかったために願いをかなえられないままだったという。同総会からのサプライズプレゼントを受け取った両部の部員らはそれぞれビデオメッセージを撮影し、感謝を示した。
同総会が18日、フェイスブックで明らかにした。
京都橘高吹奏楽部は2022年10月の国慶日祝賀式典に出演。当時、部員が取材に対し、マンゴーを食べたいと話していた。昨年12月にも再び訪台したが、この時もマンゴーの季節ではなかった。昨年の国慶日祝賀式典に出演した東京農業大第二高吹奏楽部も同様にマンゴーへの思いを抱えたまま帰国したという。
同総会が空輸で送った南部・屏東県産のアップルマンゴーは17日に両校に到着した。同総会の李厚慶秘書長は報道資料を通じ、部員らの願いを忘れることはなかったとし、今年のマンゴーの季節が始まるとすぐに注文したと明かした。李氏は「日本にいる彼らにも台湾の夏を感じてもらえれば」とコメントした。
京都橘高吹奏楽部はビデオメッセージで、「私たちはマンゴーがとても好き。うれしい」などと中国語で書いた紙を掲げ、みんなで「吃芒果」(マンゴーを食べる)と声を合わせて喜びを表現した。
東京農業大第二高吹奏楽部もマンゴーを手にしながらビデオメッセージを撮影。「我愛台湾」(台湾大好き)と全員で叫び、笑顔を見せた。