(嘉義中央社)南部・嘉義市にある日本統治時代に建設された歴史建築「東門派出所」で行われていた修復工事が昨年終わった。4月に郷土文学を紹介する文化施設としてオープンする予定だ。
同市政府文化局の担当者によると、工事は昨年11月に終了した。同局が文化基地として再活性化を進めており、現在はオープンに合わせた展示の入札を行っているという。
同局によれば、同派出所は1923(大正12)年に建設され、嘉義市内では唯一現存する日本統治時代の警察施設の歴史建築だという。嘉義市政府警察局は、事務棟と2棟の宿舎があると説明。手作業で取り除いた瓦や木の建材を保存した上で、本来の工法を用いて建物を修復し、高天井の特徴を残したとしている。
また作業時には石積みの塀が発掘された。その後の調査で清朝時代の1845年に建設された竜王廟(びょう)の遺構の一部とみられることが判明。同局は今後も保存して公開する方針を示している。